仮想通貨の相場変動を決める仕組みは投資家の需要にあり
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2018.09.10
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仮想通貨相場が変動するメカニズム
相場は需要で決まる
ビットコインに代表される仮想通貨の相場は常に変動しています。これまで株式投資、FXが全く未経験の人にとっては、仮想通貨の相場がどのように変動しているのかその仕組みがよくわからないかもしれません。ここでは話をわかりやすくするために、ビットコインの相場変動の仕組みについて解説します。ビットコインの相場、つまり価格は一言でいってしまえば投資家の「需要」で決まります。
- ビットコインを買いたい人が多ければ価格が上がる
- ビットコインを売りたい人が多ければ価格が下がる
投資相場とは一見すると非常に複雑な仕組みのように思えますが、大原則としてはシンプルな需要によって価格が決まっているのです。ビットコインに限らず多くの仮想通貨は誰かが意図的に相場を決めているわけではありません。
例えばビットコインを管理する団体が「もう少し高くしよう」「上がりすぎたから価格を下げよう」などと操作しているわけではないのです。あくまで仮想通貨市場に参加する投資家の「買いたい」「売りたい」という需要によって価格が自動的に上下するようになっています。
実際に価格が急騰した例
2017年にビットコインの相場は急騰しました。当然のように連日大きなニュースとなり、自分もビットコインを買えば儲かるかもしれないと考える人が増えました。もしかしたらこの記事を読んでいるあなたもその1人かもしれません。その結果、ビットコインに興味を持って購入する人が増えたので、相場はますます上がり、さらにビットコインを買いたい人が増えるというまさに好循環が起こったのです。
実際に価格が急落した例
もちろん相場は上がることもあれば下がることもあります。ビットコインが急騰して異常な価格となると、多くの投資家は「これは上がり過ぎじゃないか」「反動で一気に下がるのではないか?」と疑心暗鬼になります。そのため、保有しているビットコインを売却して、投資利益を確定させようとします。そうすると買いたい人よりも売りたい人の方が多くなり、価格が下がりだします。
急騰したら必ずその反動で急落するのが投資市場相場でよく見られるパターンです。このように、仮想通貨の相場変動は投資家の需要によって決まるのです。仮想通貨への投資で利益を上げ続けるには、他の投資家の心理状況を読むということが大切と言えるでしょう。
株式市場、為替市場と比べて仮想通貨の値動きは大きいのはなぜ?
仮想通貨相場の変動は、他の株式市場や為替市場と比べても大きい傾向にあります。これはビットコインなどの仮想通貨が持つ特殊性に起因します。企業の株式や為替のように、相場を決めるための基礎要因が仮想通貨にはありません。例えば企業であれば業績、為替であればその通貨を採用している国家の経済力などを参考にして投資家が投資するかどうかの判断材料にします。
業績がいい企業であれば株式を買い、業績が悪化しつつある企業の株式は手放す傾向にあります。このような基礎要因が投資家の売買行動に影響するため、もし相場が極端に変動しても、どこかで歯止めがかかりやすいのです。しかしビットコインなどの仮想通貨にはそれがありません。
ですから、相場が急騰したり急落したりしても、その状態が「異常かどうか」の判断が投資家にはしづらいのです。そのため、急騰している時はひたすら急騰し続けてしまう傾向にあります。もし法定通貨の円やドルであれば、その国家の経済力が評価の基礎要因となるため、円がいきなり市場で2倍や3倍の相場となることはありえません。
しかしビットコインでは担保となる経済力などが存在しないため、2017年のように1年間で数倍にも相場が変動してしまうのです。つまりハイリスク・ハイリターン。まさにこれこそが多くの投資家を引きよせる仮想通貨投資の魅力なのです。
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