始める前に知っておきたい仮想通貨の仕組み・マイニングってなに?
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まずは知っておきたい仮想通貨イロハのイ
億万長者も生まれている
仮想通貨ってなに?と思ったことはありませんか。最近は仮想通貨で億万長者が生まれたという話も聞きますし、ホットな話題になっているようですが、なかには仮想通貨についてよく知らないという方もいらっしゃるでしょうから、その基本から解説していきましょう。
データとしてインターネット上に存在するお金
通貨といえば、普通はお金のことだと誰でも認識しています。そしてお金とは十円玉や百円玉といった硬貨だったり、千円札や一万円札などの紙幣だったりします。そしてそれを財布に入れて持ち歩いたりします。したがって通貨とは目に見えるものであり手でさわれるものであり、つまり実体のあるものです。
ところが仮想通貨は目に見えませんし手で触ることもできません。その意味では実体がないともいえるのですが、しかし、インターネット上に厳然として存在します。つまりデジタルデータとして存在するのが仮想通貨なのです。そのためデジタル通貨などといわれることもあります。
実体があろうがなかろうが通貨、すなわちお金であることに変わりはありませんから、仮想通貨で物やサービスを買ったりすることもできます。日本ではまだあまり一般的ではありませんが、アメリカなどでは決済手段としての利用が普及しつつあるそうです。
価値が変動することが第一の特徴
デジタル通貨で買い物に使えるといえば、似たようなものに電子マネーがありますが、両者はいろいろな点で違います。一番の違いは、電子マネーはそのデータの価値が変動しないのに対して、仮想通貨の価値は変動するという点です。
ICカードやスマホに1万円分の電子マネーをチャージしたとして、その金額が変動することはありません。使わない限り1万円分の電子マネーの価値は1万円なのです。ところが仮想通貨の場合、その価値は変動します。
投資に使えるのが最大の魅力
たとえばリップルという仮想通貨がありますが、2017年のはじめに1リップルは0.7円台だったのに、約1年後には400円まで急騰しました。仮に0.7円の時にリップルを100万円ぶん買って、400円になったときにすべて売ればなんと5億7,000円を手にすることができたわけです。
このように価値が変動するため、仮想通貨は投資の対象として大きな魅力を秘めています。仕組みは簡単で、安いときに買って高くなったら売ればいいわけで原理は株やFXと同じです。
マイニングとは仮想通貨を「採掘」すること
仮想通貨を手に入れる手段のひとつ
投資の対象とするにせよ、なにかを買うにせよ、仮想通貨を始めるにはまずそれを手に入れなくては話になりません。ではどうすれば手に入るかというと仮想通貨の取引所で買うのが普通です。ネットで取引所に口座を開設して買います。もちろん売ることもできます。もうひとつ、仮想通貨を手に入れる手段としてマイニングというものがあります。
マイニングを日本語に訳すと採掘や採鉱という意味になります。山でツルハシをふるってダイヤモンドなどの宝石その他の鉱物を掘り出すシーンが頭に浮かびます。仮想通貨におけるマイニングにもそれに近いイメージがあります。具体的に説明しましょう。
情報の改ざんを防止し正しく台帳に書き込む
仮想通貨は一般的な通貨と違って国家が管理していません。ではどうやって安全に流通できるかというと、第一にはブロックチェーンというものがあるからです。ブロックチェーンとはいわば取引台帳のようなもので、これにたとえば送金などの情報を書き込まなくてはなりません。しかし、不正行為をたくらむ者がそこに虚偽の情報を書き込んだりしたら大変なことになります。
そこで、そうした情報をとりまとめて改ざんがないかチェックして新しい台帳に書き込むという作業が必要になります。これをマイニングといいます。マイニングに成功すると仮想通貨がもらえますが、それが数千万円という単位になることもあります。
初期投資や電気代はかかるが個人でも可能
ところでマイニングは特定の団体がやっているわけではありません。膨大な計算力が必要になるため、世界中の有志が自分のPCリソースを提供して行っています。そしてマイニングを成功させた者に報酬として仮想通貨が支払われるのです。まさに採掘して金(ゴールド)を得るイメージといえます。
マイニングには企業はもちろん個人でも参加することができます。ただ、始めるときに機材を購入する必要があったり、電気代がかなりかかったりすることがありますので、慎重に考えてから始める必要があります。